2012.0226
箕山スポーツ医学塾(№1):内側型野球肘(内側上顆骨片障害)
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File №1:内側型野球肘(内側上顆骨片障害)
【箕山クリニック】
これまで、約200例は見てきましたが、癒合しなかった症例は1例もありません。
離解も大きく、硬化も見られるような症例でも、骨端線が閉鎖していない年齢であれば、必ず癒合します。
上のX-ray(レントゲン写真)の症例(右側:約三か月後)は、やっと仮骨が出てきた状態で、もちろんまだ投球再開の許可は出せませんが、成長期の野球肘は必ず保存的治療で治癒します。
いかに、医師が自信を持って、「必ず治るから絶対許可するまで、投げるのだけは中止ね!」と言えるかどうかです。
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Q
一回の投球動作で剥離したものは手術適応との報告もありますが、しなくても良いですか?また、復帰を決めるのはX-ray(レントゲン写真)ですか?
A【箕山クリニック】
急性の場合は転移の程度次第だと考えています。転移が少なければ、今回紹介したようなrepetitive(反復性)のものよりも、急性のものはすぐに癒合します。また、慢性のものでもMRIで血流の有無を確認して、無ければ手術適応とする報告もありますが、個人的には否定的です。絶対に癒合します。
復帰はX-ray(レントゲン写真)で仮骨が形成されてきたころから、塁間半分の距離(※1)のキャッチボールを許可し、1wごと徐々に距離を長くしていきます。身体所見で疼痛が誘発されなくても、X-ray(レントゲン写真)で完全に癒合してないと、すぐに剥離再発してしまいます。
※1:各塁間が27.413m
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